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長時間の猫背や運動不足が原因で首・肩・肩甲骨まわりの筋肉が固まってしまい、それが肩こりの原因になるのはよく知られていますが、肩こりにお悩みの方は、肩や肩甲骨まわりの筋肉だけでなく鎖骨周辺もガチガチになっているのです。

そこで今回は鎖骨周辺をほぐすことに焦点をあててみましょう。鎖骨は肩甲骨とつながっているため肩甲骨まわりの筋肉が固まってしまうと、鎖骨周辺も固くなってしまいます。更に鎖骨には、胸鎖乳突筋・僧帽筋・大胸筋・三角筋がつながっているので、影響範囲が広いのです。

まず、人差し指と中指で鎖骨をはさみ、体の中心から肩先にむかって老廃物をぐっと押し流すように何回かスライドさせましょう。左鎖骨なら右手、右鎖骨なら左手でやってください。

それが終わったら、今度は親指を鎖骨の上のくぼみにぐっと押し込みながら、肘をまげたまま腕を後ろから前、前から後ろにそれぞれ５～１０回ほど大きく回します。親指で押し込む場所を少しずつずらしながら満遍なくほぐしてください。

それが終わったら、鎖骨の下のマッサージです。握りこぶしの第二関節でくるくる円を描くように、体の真ん中側から肩の方にむけて鎖骨下にある大胸筋の上部をほぐしていきます。

そして最後はストレッチ。肘を体につけたまま手の平を上に向けて腕を９０度曲げたら、肘を体から離さずに腕を両サイドにできるだけ広げます。そのまま胸を張ると鎖骨が後ろに引っ張られ、いつも猫背で前に引っ張られがちな鎖骨をストレッチできます。