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症例紹介
お天気痛と自律神経失調症
・・・前回の続きです。
寒いと交感神経が優勢になります。でも、気圧が下がると副交感神経が優勢になるとされていました。
この矛盾についてですが、気圧が低下すると、ヒスタミンという物質が増えることがわかりました。
ヒスタミンは、外部からの刺激に反応して増え、アトピーや喘息などの アレルギーや炎症を起こすことで知られていますが、他に血管を拡張させる作用や血管から水分などが 周囲の組織にしみ出させる作用により、血圧を急低下させたりします。
その一方で、神経伝達物質としては 交感神経を刺激します。
気圧の低下に合わせてバランスがとれるまでは、身体の各部が大気を押し返す圧力が 気圧より優勢になるため、血中に物質が溶け込みにくくなったり、一つ一つの細胞が膨張ぎみになります。
このときに、血中の肥満細胞からヒスタミンが出されます。
(梅雨どきにアトピーが悪化する方は、カビの他にここにも原因が・・・)
そもそも、交感神経の作用で痛みが増すのは、筋肉や関節周辺では血管を収縮させ、血行が悪くなり、疲労物質がたまることが主因です。
一方脳の血流は逆に増やすため、血管の拍動が主原因の偏頭痛も起きやすくなります。
さらに、痛いという感覚自体が交感神経を刺激して、悪循環になります。
気圧の低下で基本的に副交感神経が優勢になり、ローテンションでけだるいところにヒスタミンの作用で交感神経への逆の指令も来るため、自律神経失調状態(要するにパニック)となる上に、ヒスタミンと交感神経のダブルの作用で血行が悪くなり、痛みに対処できなくなるようです。
あなたの周りにからだに不調を抱える方がいましたら、
ひとりで悩んでいないで、是非、当院へご相談くださいね。