冷えは怖い
冷やすことは命を削ること
最近はようやく「冷えは病の元」といったことが一般でも知られるようになってきました。
ですが、まだまだ「冷えの危険性」についての世間の認識は甘い!と感じられます。
冷えがからだに与える悪影響というと、「風邪をひく」「冷え症になる」「冷えてお腹をこわす」「腰痛が悪化する」「生理痛がつらくなる」「しもやけになる」・・・せいぜいこの程度しか思いつかない方がほとんどでしょう。
しかし、実際にはそれこそありとあらゆる病気---ガンなど生命を左右する病気を含めた万病が、冷えを根本的な原因として起こっているのです。
バランス活性療法の考えでは「冷えは命を削ること」といっています。
本当にそれくらい冷えというものは恐ろしいものなのです。
では、冷えることによって具体的にはどのような影響があるのでしょうか?
大きく分けると次の三点に集約されます。
自律神経の働きが狂う
血行が悪くなる
免疫力が低下する
これらの影響が複合してさまざまな症状や病気となります。
実際、これまでの患者さんで冷えがなかった人は一人もいません。
病気の人は必ず冷えを持っているといっても過言ではないのです。
冷えの影響は足元から次第に、1.生殖器 → 2.お腹 → 3.呼吸器へとあがっていきます。
それでは、これらの影響の一つひとつについて詳しく見ていきましょう。
3.呼吸器
頭痛(重)、うつ症状、肩こり、血圧異常(最低血圧が高い)、アレルギー性鼻炎、風邪を引きやすい、せき、ぜんそく、気管支炎、慢性皮膚病、アトピー性皮膚炎、冷房病、しもやけ、全身や局所の寒冷
2.お腹
ニキビ、しみ、吹き出物、アレルギー肌、肌荒れ、口内炎、胃腸障害、内臓下垂、便秘、宿便、下痢、軟便、腹鳴り、腹部膨満、ぢ、脱肛、じんま疹、慢性皮膚病、腰痛(腰痛から来る肩こり、ひざ痛なども含む)、けんたい感、疲れやすい
1.生殖器
腹部うっ血(冷え・のぼせ)、冷え性、婦人病、不妊症、肥満、精力減退、不感症、神経痛、リウマチ、アレルギー体質、夜尿症
冷えが自律神経を狂わせて不定愁訴を起こす
自律神経とは、呼吸や代謝、循環など生命を保つ上で一時たりとも欠かすことのできない機能をコントロールしている神経のことです。
自律神経にはそれぞれ相反する働きを持つ交感神経と副交感神経があり、その二種類の神経がお互いにバランスをとりあって作用することで各器官の働きを調整し、私たちの体を円滑に機能させています。
そのバランスが大きく崩れることを「自律神経失調症」といい、めまい、動悸、頭痛、耳鳴り、全身倦怠感、下痢や便秘、肩こり、不眠といったさまざまな症状が表れてきます。
日によっては症状が変わることから「不定愁訴」ともいいます。
冷えを取る健康法では、冷えによって自律神経の狂いが生じると言っていますが、これは医学的にも証明されています。
最近、平熱が35度台というような低体温の方が増えてきていますが、35.5度前後の体温が恒常的に続くと自律神経失調症になるということが医学書にも明記されているのです。
一方、バランス活性療法ではその臨床上の経験から、冷えによって仙骨や骨盤が歪んできて、腰痛や肩こり、頭痛、婦人科系疾患などの原因になることが分かっています。
仙骨・骨盤の歪みもまた自律神経の働きを狂わせるため、さらに不定愁訴は深刻なものになっていくのです。
血行が悪くなると「冷えの悪循環」に入り込む
冷えると血管が収縮して血行が悪くなることは誰もが知るところです。
血行が悪くなると、全身の細胞に酸素や栄養が十分に届かなくなるため、筋肉の疲労物質が運び出されずに蓄積されてガンコなコリを作り出します。
冬になると足腰が痛くなりやすいというのはここに原因があったのです。
整体院やマッサージに何年も通い続けているのに腰痛が良くならないという方が多いようですが、冷えを取らずにそれらの施術を行っても根本から良くなることはけっしてありません。
一説には冷えを取ることで自然治癒力は6倍にも跳ね上がるとされていますが、そのような「自然治癒力の底上げ」にプラスして整体を行うことで、西洋医学からも東洋医学からも見放されたような患者さんがよくなっていきます。
「まずは冷え取りありき」というのがバランス活性療法の基本的な姿勢なのです。
血行が悪いと全身の細胞の機能が低下するので代謝も低下し、結果として体熱を生産する能力も低下していきます。
つまり、「冷える→血行が悪くなる→細胞機能低下→代謝低下→体熱生産低下→さらに冷える」というような「冷えの悪循環」に入り込んでしまうのです。
冷えは免疫力を低下させて深刻な病を引き起こす
免疫とは私たちの体の中に入ってきた細菌やウイルスと戦う仕組みのことです。
もし、私たちの体に免疫力がなかったら、普通の風邪のウイルスであってもその繁殖を止めることができす、生死にかかわってきます。
それほど重要なしくみなのに冷えにはとても弱く、寒い場所に少し長くいただけでも免疫力が低下して風邪をひいてしまいます。
風邪は英語で「Cold(冷え)」といいますが、まさに冷えこそが免疫力の大敵なのです。
とはいえ、風邪のウイルスにやられっぱなしという訳ではありません。
ウイルスや細菌などの病原体が入ってくると、身体はそれに反応して体温を高めます。
体温が上がることでウイルスや細菌の繁殖スピードが鈍ると同時に、白血球や抗体などの免疫細胞の働きが活発になって病原体を撃退するのです。
このような免疫のしくみが正常に働いていれば、少々風邪をひくことはあっても長引かず、さまざまな感染症やアレルギー、リウマチなどの免疫系の疾患や、ガンなどになることもありえません。
その「ありえないこと」が起こる原因こそが冷えによる慢性的な低体温なのです。
統計によると、日本人の平均体温は少しずつ低下の一途をたどっており、それはすなわち免疫力の低下を意味しています。
つまり、日本人の免疫力は冷えによって年々低下しているのです!
ここで、体温と健康状態の関係についても簡単に触れておきましょう。
体温計では平熱が36.5度と設定されています。これが、36度になると人は自然にふるえて熱を作り出そうとします。
ところが、平熱が35.5度というケースも珍しくなく、こういう方は排泄機能が低下して自律神経失調症が出現し、免疫系にも異常が生じてアレルギー症状が出てくるのです。
さらに35度にまで下がると、ガン細胞の増殖に最適の環境となってしまいます。
このような低体温の問題は西洋医学で証明されていることなのに、医師の方々がほとんど意に介されていないのが不思議でなりません。
ごく一部の病院ではガン治療のために患者さんの体を温める「ハイパーサーミア」という治療法を行っているようですが、やはり多くの場合は「抗がん剤」「放射線療法」「手術」といったガンの三大療法に終始しているようです。
「冷やすことは命を削ること」この言葉の重要性を感じてください。
冷えるライフスタイルを見直そう
ここまで冷えの危険性について詳しく述べてきましたが、そもそも、どうして私たちはそんなにも冷えているのでしょうか?
その答えは「現代人のライフスタイル」にあると考えられます。
まずはエアコンの存在。
一昔前は一家に一台程度だったエアコンも、今ではだいぶ安く買えるようになって一部屋に一台という家庭も珍しくありません。
「夏は暑いもの」というのは昔の話で、今は家でも職場でも店屋でも電車でもエアコンが効いていて寒いぐらいです。
このように夏に冷房で身体を冷やして汗をかく機会が減ると、体温調節機能が狂ってしまいます。
体温調節がうまくできなくて熱い場所にいると体温が37度になり、寒い場所では34度になるという方がいますが、これでは身体の中は大混乱です。
いったん体温調節機能が狂ってしまうと、冷房の部屋にいることで体温はどんどん下がってしまいます。
では、冬にエアコンで暖めることには問題がないのかというと、そうとばかりもいえません。
部屋が暖かいと冬でも冷たいものを平気で飲食する人が多いのです。
真冬でもお父さんはビールで晩酌し、子どもたちはアイスクリームを食べる・・・これが現代の家庭の光景です。
また、入浴習慣にも問題があります。
夏だけでなく冬でも湯船につかることなくシャワーだけですませる人が増えてきていますが(当院にもたくさんいらっしゃいます!)、これでは身体は温まることなくかえって冷えてしまいます。
職場の都合でエアコンを避けることが難しいなら、せめて家では湯船につかってよく温まることが大切です。
さらに、ストレスも冷えの原因となります。
ストレスで交感神経が緊張すると、ノルアドレナリンやアドレナリンといったホルモンが分泌され、それが血管を収縮させて血行を悪くするため身体が冷えるのです。
エアコン、冷たい飲み物、シャワー入浴、ストレス…これら現代人に特有のマイナス要因を少しでも減らし、足りない部分を足湯や半身浴といったプラス要因で補うことで、冷えは必ず克服することができます。
子どもたちが冷えの脅威にさらされている
ある産婦人科の看護師長によると、最近の赤ちゃんは抱くとひんやりするそうです。
この「赤ちゃん」という言葉は、生まれたばかりの子どもは赤血球数が多くて体温が高く、それこそ真っ赤な顔色をしていることからきているわけですが、最近は”赤くない”赤ちゃんが多いのです。
統計的には、今の子どもの体温は50年前に比べて一度ほど低いといわれており、冷えからくる様々な問題が生じています。
子どものライフスタイルが「冷え傾向」に向かわないように導くのは親の責任です。
どうか、冷えの怖さと対処法を知って、子どもたちを冷えから守ってあげて下さい。
「隠れ冷え」…実はあなたも冷えている
冷えは他人事ではありません。
「私は冷えていない」という方でも実は強い冷えを持っていたということは珍しくないからです。
これを「隠れ冷え」と呼んでいます。
たとえば、顔や上半身は熱くて汗をかくけれど身体はまったく汗をかかないという状態や、顔がほてったり、のぼせたり、頭痛を起こしたり…というのはすべて冷えの症状なのです。
冷えによって自律神経の働きが狂ったためにそれらの症状が起きています。
また、手足がほてっていると冷えなどないように感じてしまいますが、実はこれも冷えの典型的な症状です。
真冬に外出すると鼻先やほっぺたが真っ赤になるのと同じことで、冷え過ぎていることで逆にほてってくるのです。
東洋医学で「陰極まると陽に転ず」と説かれるように、冷えが極まるとほてりに転じるわけです。
冷え過ぎると危険なので身体が無理やりに熱を生産している状態といってもいいでしょう。
そのような状態になっている方はとても多く、「年を取ってから手足が温かくなってきた」という方の手足を見ると極端なほどに真っ赤です。
お年寄りで真冬でも素足にサンダルという方を見かけることがありますが、その足の裏もやはり真っ赤です。
これは温かいのではなく極度に冷え切った状態なのです。
このような方の場合、足湯を始めた時にいったんは冷えるように感じられることがあります。
足湯で冷えるというのもおかしな話ですが、これは足湯で温まったことで感覚が正常化して自分の冷えを自覚したということであり、靴下を履いて冷えを自覚するのと同じことです。
太っている方も実は冷えている
太っている方も実は冷えています。
体温が1度下がると代謝は12%も低下するといわれており、どうしても太りやすい身体となってしまうのです。
また、冷えによって腎臓の機能が低下するとむくみを起こしやすくなり、いわゆる水太り体形になります。
また、お風呂でのぼせやすい方も冷えがあります。
冷えの強い方ほど熱いお湯が痛く感じて入れないのです。
あと、真冬でも冷たい布団でしか眠れないという方がいますが、これもすべて冷えからきています。
「隠れ冷え」・・・あなたは大丈夫ですか?
足湯・半身浴を今日から実践しましょう!
ここまで脅すようなことも書いてしまいましたが、それもすべてみなさんに冷えを取って健康になって欲しいからです。
冷えを取るのは決して難しいことではありません。
ライフスタイルをちょっとだけ見直していただくことと、足湯、半身浴の実践があればそれで十分なのです。
それではここで足湯と半身浴を中心に冷え取りの方法について解説しましょう。
足湯
図のように足を入れて、冷めたら「さし湯」をしながら湯温を保ち、全身が汗ばんでくるまで行います。
病後、お年寄りの方の場合は回数や時間は短めにします。
足湯が終わったら汗をかいた分の水分を補給し、靴下やズボン下で下半身の保温を心がけます。
半身浴
足湯と両方行う場合は、それぞれの時間を短めにしても十分な効果を得ることができるでしょう。
半身浴は温度を感じない程度の湯温(40度以下)で行います。
こうすると、副交感神経が活性化して免疫が高まるのです。これより高い湯温だと交感神経が活性化して眠りが浅くなり、寝ても疲れが取れません。
お湯の高さは胸から下だけがつかる程度に調整して20~30分ほど入浴したら、足湯の時と同様に汗をかいた分の水分を補給して、靴下やズボン下で下半身の保温を心がけます。
靴下
靴下はシルクの5本指ソックスがお勧めです。 シルクというのはコットンの2~3倍の保温・保湿効果がありますから、まずシルクの5本指ソックスを履いて、その上にシルクの普通のソックス、そして一番外側には擦り減りやすいシルクを守る意味もあってコットンの靴下を履きます。この重ね履きで冷えを防ぐことができる訳です。
湯たんぽ
冷えて眠れないような人は湯たんぽも使うといいでしょう。
2リットルのペットボトルにお湯を入れてタオルを巻いて布団に入れておくと朝まで温かく眠れます。小さい子はオネショも減ります。
あと、勉強のときやデスクワークのときにペットボトルの上に足をおいておくと頭が冴えわたります。足の血行がいいと脳の血行もよくなるのです。(頭寒足熱)
冷え取りを実践するにあたって
足湯にしても半身浴にしても、自宅で行う場合にはなかなか続かない人が多いようです。
そんな時は、とにかく短い時間でもいいのでやれる範囲でやることです。
足湯を実地しようとしてストレスになってしまっては意味がないですから、最初は5分くらいからでも始めましょう。
少しづつ長く入れるようになってきます。
おすすめは、漫画や本をもって入浴するということです。
一冊読むのに20分くらいかかるものがちょうどいいですね。
最後まで読んだら上がるという感じにすると意外に楽に入れるようになります。
最後に
とにかく、「病気の原因は冷え」ということ、「冷えを取らないと治らない」ということです。 冷え取りの現場はみなさんの家庭なのです。 どうか、このことをしっかりとご理解いただいて、病気を未然に防いでいただきたいと心から願っています。
家ではなかなか実践できない方! ぜひ当院の有機ゲルマニウム温浴(手足浴)をご利用ください。 芯から温まりますよ(^-^)






